2025年03月16日

私が自転車の世界に入った頃の1990年代初頭、往年の自転車選手だった長義和氏が手掛けたBDI CHO (Bicycle Design Institute CHO)というブランドを未だ記憶の片隅に覚えていて、もし入手する事が出来るのであれば欲しいとずっと思っていたものの、製造された車体は50台程しかないらしく、それ故ネット上での情報量が希少で中古市場に出てくる事はほぼ無い為半ば諦めていた昨年年末、某オークションサイトでフレームが出品されたとメールが入る。アラート設定すら忘れていたので出品された事にビックリ、そしてこの機を逃したら次はいつになるか分からないので入札競争に参加(最初の入札は私)、想定よりずっと低価格で落札に成功。この辺りは情報量の少なさで高騰しなかったのかと思う。
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5年前に二度と自転車に乗れなくなるかもしれないような怪我を負ってそれから「趣味としての自転車の所有」を思い描くようになり、中古のConcorde(Ciocc)を入手したものの当時を再現する(PDMチーム)パーツの入手に四苦八苦して放置したままだったが、BDICHOを手に入れてから俄然やる気になりパーツ集めを開始、前述のConcordeに取り付けられていたパーツを流用出来ると思ったのとレストア用に揃えた物もあり、この辺りはトントン拍子で進んだ。
程なく7403スプロケット付きホイール(リム・アラヤAERO1)、7403ブレーキアーチ(アジャスターゴム無し)、7410FD、7410シートポスト(大きくカット済み)を入手。いずれも格安だった。7403ホイールはリムの減りも少なく腐食の激しいQR以外は掘り出し物だった。
これで手持ちの部品で走れる状態に。舞い上がって学生時代のライングループに投稿。

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しかしながらST-7400のブラケットの痛みが激しく、このまま組むのはどうかと躊躇していた所、前述のライングループから2個上の先輩からST-7400ならあるよ、という連絡が入る。さらにFC-7410,BBB-7410もあるとの事なのでご厚意に甘えて譲渡してもらう事になった。
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幸運にもこれで7410系でほぼ揃う事になりここからの組み上げはプロに依頼。
2023年からクラブチームでお世話になっているバイクショップSNELの諏訪さんにお任せしてもらった。諏訪さんは度々私の1990年代ロードバイク事情小噺を受け返してくれるので、安心してお任せ出来た。

パーツを預けて3日後くらいで完成したとの連絡、早いw
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惚れ惚れするほど当時の雰囲気が感じられて、この辺りはその時代にいた当事者でなければ出来ないと思った。諏訪さんに深く感謝である。
世にアップロードされているクロモリ車をもしそのまま自分で所有するとなったら違和感を感じると思っていただけに、今回のBDI CHOは自分の理想が形になったようである。

その後、試走がてらカフェライドへ。

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トラック競技の名選手だった長義和氏の思想が強く平坦路を駆け抜ける為の作りであり、コーナーリングを急加速するクリテリウムのような走りにはピッタリである。但し、製造から30年経っていてチューブ本来の性能は失われていて、ただ硬いだけの印象も受けた。この辺りは仕方がない。30年前のクロモリ車の性能は現在のディスクブレーキ、電動シフト、スルーアスクルのカーボンフレームにはかなわない。
それでもこのBDI CHOが欲しかったのは学生時代に買えなかった希少車を所有する道楽であり、今後もこの車体を維持し続けたいと思う。幸い消耗品はブラケット以外は2020年代でも入手可能であり、そのブラケットも先日入手する事が出来たので暫くは大丈夫だろう。
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現在はペダルをPD-7401、ステムをチネリ・オイスターに変更。
1993年当時の再現という組み合わせならほぼ完璧である。

BDI CHOスペック
CC:540mm
CT:530mm
FD:FD-7410
RD:RD-7402
クランク:FC-7410 170mm
BB:BB-7410
ペダル:LOOK PP76→PD-7401
シフト:ST-7400(後期型)
ハンドル:Cinelli GIRO D'ITALIA 400mm
ステム:Cinelli OYSTER 100mm
ブレーキアーチ:BR-7403
リム:アラヤAERO1 32H
Fハブ:HB-7400
Rハブ:FH-7403
スポーク:星14×15
タイヤ:SOYO SPURT RACING 290
シートポスト:SP-7410
サドル:Selle Italia Turbomatic


Norikura1059

(13:42)

2024年08月25日

8/25は第39回乗鞍ヒルクライム一般男子Fに出場しました。
1時間30分18秒
252位/1005人
6月の富士ヒル直前に体調を崩して何とか持ち直して出場したものの、体力が回復しなかったのでドガ食いをしてしまい、そのままダラダラ過ごした結果、ここでは書けないほどのウェイトオーバーから体重を減らすことが出来ず、個人的に惨憺たる内容と結果になってしまいました。
折角ESCA多国籍軍&フレンズで例年同宿のメンバーとジャージをお揃いにしたにも関わらずしょっぱいレースになってしまい申し訳が立たないです。
2022年以降の乗鞍はラスト6kmが非常にパワーダウンしてしまう傾向にあり、今年もタイムは違えど3年間変わらない内容でした。
2005年から乗鞍に挑戦し始めて、17回走行していますが2007年に叩き出したベストタイム(1時間5分17秒)は遠い世界になってしまいました。
来年はちょうど20年目、もう少し準備して記録を取り戻したいものです。
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Norikura1059


(21:55)

2024年06月03日

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6/2は第20回Mt.富士ヒルクライムに出場しました。
男子50〜54歳の部 1時間29分05秒。
水曜日頃に久々に風邪を引いてしまい、何とか体調が走れるレベルまで回復しての出走。予想通り普段のような走りが出来ず、向かい風区間はドラフティングを利用して体力温存して踏ん張っていたものの、終盤の平坦区間に入る所で具合が悪くなり、何とか持ち直し昨年果たせなかった1時間30分を切ってのゴール。
今まで走ってから不調と分かるレースはあったものの、今回のような走る前から不調だと分かるレースは実は初めてで、非常に苦しいレースでした。
とは言え、昨年の青色リングを銅色に戻せました。来年は銅色を銀色に戻したいものです。

2007年初出場した富士ヒルがバイク性能が一番劣ってもベストタイム、それから17年、まさに登り返しのあるダウンヒルのようなリザルトの乱降下とV字回復を繰り返し、富士ヒルは私の中で一生攻略し続けるライフワークとなってしまいました。時間がかかっても銀を再び取り返したいし、ベストタイムを更新したいとも思っています。
怪我(2009、2020、2021)、職場環境の変化(2010、2016)も大きく左右されてしまい富士ヒル挑戦は安定しないというのが本音です。しぶとく取り組んでいきたいと思います。

Norikura1059

https://www.strava.com/activities/11551350395


(21:36)